いまさら聞けない!VPNとは?-前編-
近年、テレワークやフリーランスの働き方が増え、仕事場所の選択肢が大きく広がりました。しかし、その一方で、セキュリティや利便性の課題も浮き彫りになってきました。そんな課題を解決する鍵となるのが、【VPN(Virtual Private Network)】です。
多様な働き方におけるテレワーク需要拡大:VPNが求められる時代背景
新型コロナウイルスの影響もあり、テレワークやリモートワークが急速に普及しています。オフィス以外にも自宅や出張先など、任意の場所で仕事ができるテレワークは、時間や場所の制約がなくなり、ワークライフバランスを実現しやすいというメリットがあります。
しかし、テレワークの形態によってはセキュリティ面での課題もあります。社内ネットワークにアクセスする際、カフェなどの公衆Wi-Fiを利用すると、通信内容が盗み見られたり、情報漏洩に繋がるリスクがあります。
そこで、VPNが注目されています。VPNは、インターネット上に仮想的なトンネルを作り、通信内容を暗号化することで、安全に社内ネットワークにアクセスできる技術です。
概要を解説!VPNとは何か
VPNは、**「Virtual Private Network」の略で、日本語では「仮想プライベートネットワーク」**と呼ばれます。簡単に言えば、インターネット上に専用のトンネルを作って、安全に通信できる仕組みです。
従来、社内ネットワークにアクセスするには、オフィスに出社する必要がありました。しかし、VPNを使えば、自宅や出張先など、インターネットに接続できる場所であれば、どこからでも社内ネットワークにアクセスできます。
VPNは、まるで会社に繋がる**「秘密の地下通路」**を通っているようなイメージです。地下通路を通ることで会社の外でも社内のサーバーなどにアクセスでき、その通信は暗号化されます。
リモートワークを強力に後押し!VPNでできること
VPNは、リモートワークを推進する上で、様々なメリットをもたらします。
- 場所を選ばずに仕事ができる:自宅や出張先、コワーキングスペースなど、好きな場所で仕事ができます。時間や場所に縛られず、効率的に仕事を進められます。
- 業務効率が向上する:通勤時間やオフィス移転に伴う時間ロスが減り、業務に集中できる時間が増えます。また、場所を選ばずに仕事ができることで、ワークライフバランスの向上にも繋がります。
- 第三者が不正に利用することはできない:VPNの利用には専用の設定が必要です。設定情報は利用者ごとに固有であり、悪意ある第三者が容易に模倣することはできません。